師走の時

12月もいよいよ大詰めとなりました。

暖かい日が続くと思ったら、今日は雪が混じる一日です。

12月は「師走」と言いますが、以前は本当にばたばたと年末のギリギリまで忙しく走り回り、クタクタで正月を迎えていたのですが、最近はそんな走り回るほどは無くなってきた感があります。

今日は今年最後の更新となりますので、正月には欠かせない花材を3つ載せたいと思います。

 

1枚目は、このくねくねとうねる様な枝ぶりが格好いい雲竜梅です。

固い蕾が見えますが正月頃に花が咲く様に調整して出荷をなさる、香川県の丸福清花園さんのコウテン梅とも呼ばれる梅です。

八重咲の白い大輪の花を咲かせ、家運興盛もたらすとされる梅の花は、正月にはピッタリな花木です。

 

そして2枚目は、今年は供給が不足して皆さんが探し回ったであろう、オモトです。

万年の青と書いてオモトと読みますが、字の通り常に青々とした張りのある葉をしている事から万年青と読まれ、健康長寿の演技の良い植物とされている為に、正月には欠かせない花材の一つとなっています。

よく使用されるのは生け花の世界で使われますが、オモトの葉に赤い実が欠かせない存在になります。

切り花の世界では、実も一緒に付いて来ますので安心です。

葉10枚に対し実を一つなどの飾り方があるのですが、葉の位置によって立葉や露受葉など名前も決まっています。

主にこの緑の大宗観と斑が入った都の城が有りますが、斑が入った都の城は使われる場面が限られるそうです。

そして最後に、正月には欠かせない赤い実の中から南天の実をチョイスいたしました。

南天の実を出荷なさる産地さんは沢山ございますが、今回は長野県のみなみ信州農協さんの商品を紹介させて貰います。

南天は、難を転じ福を呼び込むとされる縁起物の一つです。

今から60年以上前から栽培が開始され、手入れが少なく軽い扱いやすさが高齢者にも栽培しやすいとされ、みなみ信州農協で推奨されている栽培品種です。

南天の実は煎じて飲むと咳止めにもなります。スーパーやコンビニの飴のコーナーでも南天のど飴という文字を良く見ると思います。

南天は最初は白い実をつけます。それが季節を追うごとに赤く色づき、12月に出荷の最盛期を迎えるのです。

同じく、みなみ信州農協さんより出荷がある福寿草と合せると、黄色い花と赤い実がいいカラーコントラストとなり、難を転じて福をなすという縁起担ぎにもなるのです。

 

今年もいよいよ最終コーナーを回りました。ゴールはまだ目の前にある状態ですが、今年一年色々な方にお世話になりました。

また来年も色々とご案内できるように頑張って参ります。

 

来年の一年が皆様にとって良い一年となりますように。

良いお年をお迎えくださいませ。