777年の光

福岡市では10月31日より11月4日までの間、千年煌夜と題うった博多旧市街ライトアップウォーク2018が開催されました。

旧市街の寺院をメインに、海外から招かれた5人の照明デザイナーによるライトアップのイベントです。

 

今年で13回目を迎えるこのイベントの照明コンセプトは「博多織」

今年で777年の歴史を迎える事に敬意を表し、このテーマが選ばれたそうです。

 

博多織は経糸を浮かせた柄が特徴で、生地は華美で厚みがある福岡の伝統工芸品の一つです。

夜市も出展されておられましたが、小物類を中心に販売されてましたよ。

 

境内の中は、白壁もこの様にライトアップ。

これも博多織というテーマの元に考えられているのでしょう。

普段は真っ暗であろうお寺のイメージも変わりますね。

 

 

沢山のお寺を回って参りましたが、今回はパンフレットの表紙を飾る、東長寺の2つの建物をピックアップします。

福岡市の博多駅と福岡サンパレスを結ぶ大博通り沿いにある、五重塔が目印のお寺です。

こちらは東長寺の本堂。

壁面にはモニターから映し出されるイルミネーションが暗闇を幻想的な空間へと演出します。

そしてこちらがシンボルの五重塔。

赤壁の塔が、漆黒の夜にぽかりと顔を覗かせます。

 

東長寺近辺のお寺で開催された、光の競演。

秋の夜長を歩いて楽しむイベントでした。

 

この東長寺前の大博通りも、サンパレスが取り壊され、海と陸の玄関を結ぶ再開発として景色が変わっていきます。

 

通りから一歩入った旧市街の風景も、少しずつ少しづつ生まれ変わっていくのでしょうか。