潮風にたなびいて
本州から九州に下ると、九州の玄関口北九州市門司区があります。
レトロな街で有名な門司港の街は、歴史的建造物が立ち並ぶ古い港町の雰囲気を楽しめる街です。
対岸に山口県下関の街を間近に見られ、関門橋や巌流島も見渡せる地形です。
そのレトロ街の中の旧門司三井倶楽部の庭に植えられているバラを少しばかりご紹介します。
1枚目はポンポネッラ。ドイツのコルデス社の2005年からのバラになります。
濃いピンクのカップ咲で、ほんのり甘い香りがします。
四季咲きの品種でツルバラの一種になります。
大きな花弁が何枚も重なる淡い黄色のランドラ。
1970年にこちらもドイツから誕生したハイブリットティーのバラになります。
画像ではわからないでしょうが、高芯剣弁のバラになります。
満開になるとこうなるんですね。普段仕事中に満開の状態の花を見る事はほぼないので新鮮です。
花付が良い四季咲きのバラで、仄かなティーの香りがします。
海の傍で潮風に揺らめく黄色の花弁は、気持ちよさげな初夏の雰囲気を出していました。
最後に難しい名前のバラを一つ。
これもドイツから1893年に生まれた、コンラフド・フェルデナンド・マイヤー。
ハイブリッド・ルゴサという系統のツルバラで、ハマナスを交配親としており、耐寒性に優れる性質が特徴です。歴史は100年以上の歴史になりますが、1867年以降のバラなのでモダンローズの類になります。
そしてもう一つの特徴が強いダマスクの香りを持つバラであるという事。大輪系のバラになるので、沢山輪をつけるとバラ特有の香りに包まれます。
普段自生するバラを見る機会は多くはないので貴重な時間となりましたが、レトロな街並みと花に戯れられる素晴らしい街並みを是非歩いて見られて下さい。
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