上八の百日紅
宗像市の北のあたりに上八(こうじょう)という地域があります。周りには田んぼが広がり、海と山に囲まれたのどかな風景が楽しめるところですが、その田んぼの真ん中にポツンとはえている大きな百日紅があります。一見すると背景の緑に紛れてよくわからないのですが、濃いピンクの花をつける8~9月頃は、遠くからでも一際目を引きます。
去年、たまたまグーグルマップで百日紅があることを知り、7月の下旬に一度行ってみたのですが、遠めから見ても花がほとんどついていなかったので一旦スルー…
2週間後の8月12日にもう一度立ち寄ってみると、まだまだ5分咲きといったところでした。
さらにもう2週間後、8月26日にはほぼ満開に。
横にいる人の身長がおよそ180cmなので、比べるととても大きな木なのが分かります。高さ4m、横10mくらいでしょうか。
後で調べたところ、この百日紅の近くにある乙尾山という小さな森には、戦国時代の筑前国の有力領主で、宗像大社の神職を務めた宗像氏の最後の当主・宗像氏貞のお墓があり、この木はその方の墓木だそうです。木の周りはきれいに草が刈り込まれ、地域の方々に大切にされている木なのだなと感じました。
樹齢400年ともいわれる上八の百日紅、歴史好きな人にもぜひ一度訪れていただきたいスポットです。