5月咲きの香木

いい香りのする花を咲かせる樹木を香木と呼んだりしますが、なかでも季節ごとに香りの強いものが三大香木と呼ばれていたりします。

春はチンチョウゲ、夏はクチナシ、秋はキンモクセイ、これらがその代表。冬のロウバイを含めて四大香木と呼ぶこともあるようです。

その時期になるとたまに専門店さんから発注を頂いたりする機会もあり、その時はここぞとばかりに検品と称してその独特のいい香りを堪能しております(笑)

特に冬場のロウバイは正月花材としても人気なのでよく取り扱い、出回り始めるといよいよ年末だなと感じたりします。

話は変わりまして、先日ふと帰路途中でいい香りがどことなく漂ってきたので、出どころを嗅ぎまわっていたところ(不審者ではございません)、画像の花木から香っていることに気が付きました。

数年前から自宅付近のお庭に植わっている事は知っていたのですが、遠目からしか見ていなかったので香りがあることは知らず。花形もハナミズキっぽい印象だったので、てっきりその仲間なのかと勝手に思っていたのですが、調べてみたところ全くハナミズキとは関係ございませんでした。

ニオイバンマツリ ナス科ブルンフェルシア属の常緑広葉樹

夕方になると香りが強くなるそうで、ジャスミンのような甘い香りがします。先に紹介した四大香木に負けないくらい良い香りがあり、とても魅力的に感じました。

切り枝で流通がないものかと調べてみたところ、残念ながら切り枝での流通はないようですが、5寸6寸程度の鉢物として流通しているようです。

きっと、水下がりや花傷が入りやすかったりする品種なのだろうと思いましたが、こんなにいい香りがするならプランターで育ててみたいものだと思ったのですが、

嫁さんの許可がおりなかったので公園や生け垣などに咲いていた際には、足を止めて遠目に楽しもうと思っております。

夕方になると周辺3~4mくらいまで香りがまわりますので、見つけた際には甘い香りを楽しんでみるのもありではないでしょうか。