歴史の遺産

写真は長崎市の女神大橋と香焼地区を臨む長崎港の写真です。

長崎は世界新三大夜景に選ばれた夜景で知られる街ですが、長崎市出身の私としては、夕景がお勧めです。

今年、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界文化遺産に登録されました。

キリスト教禁教政策の下で、潜伏キリシタンにより信仰を密かに伝えてきた宗教的伝統を物語る証拠として、長崎・熊本両県の12の教会や集落が登録となりました。

私も長崎県の出身ですが、市内にもあちらこちらに教会も沢山ありますし、信者の方の割合も多いです。また長崎市の郊外には、写真に写る女神大橋の右側の山の裏手に位置する神の島という地区も。海の傍の長閑な所で、海の際にマリア像が立っており、その背中越しの山手の高台には教会もあります。

 

熊本県は天草の﨑津という集落が文化遺産に登録されましたが、天草にある大江教会に行ってまいりました。

鹿児島県の長島のすぐ隣に位置する、天草の下の方に位置する大江という所にあります。

ロマネスク様式の1933年建設の教会で、﨑津教会の神父でもあったガルニエ神父が神父道と呼ばれる峠道を往来し、両地区にキリスト教を布教したことから、﨑津集落と密接な関係があるそうです。

また資料では、教会堂内には外海そとめ出津しつ教会の神父であるド・ロ神父の版画を所蔵しており、長崎地域との交流もうかがえるとの事。

昔から長崎と熊本は密接な関係があったのですね。

 

五足の足で有名な与謝野鉄幹や北原白秋もガルニエ神父を訪問されたそうです。

福岡も大型船が毎日のように停泊しますが、長崎も言わずと知れた大型船が停泊する国際埠頭があります。

間近で見るスケールの大きさに圧倒されます。

 

現在、長崎市では7・8・9の3日間、長崎くんちが開催されております。

台風が通過した翌日からの日程でしたので、ギリギリと言った感じだったでしょうかね。

くんちの前では庭見せといって花飾りをご注文されるところも多く、弊社からもわずかながら花材を供給させて戴きました。

 

仏教とキリスト教が共存し、和の文化に中国やアメリカ、オランダなどの異国の文化が交差する魅力ある街に、是非足を延ばしてみてください。九州は各県に魅力が溢れていて、何度も行きたくなる日本のいい所です。

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