果ての果て

今年の夏も猛暑が到来していますが、併せてコロナウイルスも感染を拡大しながらの8月となりました。

昨年のこの時期は局地的な大雨と猛暑、コロナウイルスも丁度感染拡大の波が来ていた時期で、昨年とよく似た感じで時間が流れています。

そんな中で、避暑地に出向く方も多いこの季節。

私も先日海があるとある場所へ行って参りました。

長崎県平戸市。

そこは日本の西の果て。橋で結ばれた最西端の港がある場所です。

車や歩行で行ける最西端の場所という事です。

1977年に平戸大橋が開通するまでは平戸島と呼ばれる島の一つでしたが、赤い橋が架けられ陸続きになり今日に至ります。

平戸市は海が綺麗な海水浴場がある場所で、日本の水浴場88選に選抜されている根獅子(ねしこ)の浜があって、遠い昔に泳ぎに行った事が有ります。遠目で見ても海の色が水色に見える海水浴場です。

今は無料となってますが、その頃は赤い平戸大橋を渡るのは有料でした。

また、キリスト教の文化や平戸城など観光する所も多い所です。

静かな港町を散策するのもお勧めです。

根獅子に行った経験を先に伝えましたが、実は最西端の場所には行った事が無く、今回漸く訪れる機会に恵まれその地に足を付けてきました。

宮ノ浦という港町。

夕陽が沈みかけるタイミングに出向き、波音静かなサウンドをBGMにいい時間の過ごし方をしてきました。

特に何が有るという訳では無いですが、人生の中でその地に立つというだけで価値が有ると私は思い、色々な場所を目掛けて訪問するのですが、そこには当たり前ですが民家があって、そこで暮らす人々の生活があって、そこで生まれる会話があって。

それを感じられるのはその地でしかなく、知らず知らず記憶の片隅に残り続けるものです。

所謂経験の一つでしょうか。

海が近い所にはこの時期ハマユウが風に揺れて咲いています。

平戸も根獅子の周辺含め道路脇などにハマユウが咲いていました。

白く垂れさがる特徴的な花ですが、花が木綿(ゆう)の様に垂れる所から名づいた花です。この際の木綿(ゆう)は綿の木綿を指す訳ではありませんので悪しからず。

夏場は他の季節に比べ花が少ない時期ですが、暑さの中でもちゃんと毎年咲く花もあります。

切り花の世界ではなかなか見かける事のない花ですが、改めて花は季節の到来を告げる一つだと感じたのです。