「雑草という草はない」
作家の 山本周五郎 さんが記者時代に“日本の植物学の父”と言われる 牧野富太郎博士 を取材した際に、ついつい「雑草」と言ってしまった際に返された言葉だそうです。
昭和天皇も御所のお庭の“雑草”を整理された侍従に「雑草ということはない。どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方でこれを雑草として決めつけてしまうのはいけない。どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方でこれを雑草としてきめつけてしまうのはいけない。」等おっしゃられたことがあったそうです。なんとも含蓄あるお言葉だなあと感じていましたが・・・
そんな立派な意図とかはなくて私めの感じる所ですが、最近、暴飲暴食がたたっての“タプタプ”感と身体に衰えを感じることも多くなったので、時間に余裕があるときは体力づくりをかねて、歩いたり自転車で通勤しています。通う路の河原や路傍には、初夏に向かう良い時期なのでいろんな野の花々が咲いているわけです。
便利になったものでちょっとスマホをかざすと検索できますから、ちょいちょい立ち止まりながら「へぇ~こんな名前なんだ」と、面白いのや長いのやらホントに名前も様々で、行き帰りの時間を少しばかり楽しんでいます。
興味がなければそれこそただの“雑草”ですし、庭に生えてくればまったくお邪魔虫なんでしょうが、アスファルトやコンクリの隙間からけなげに顔を覗かせていたりして、これまた名前も知ってしまったりするとするとついつい「ガンバレよ~」と思ってニヤけてしまう。
なんとも勝手なものですが自分流の「雑草という草はない」でした。彼等の名前、知ってますか?