色取り取りの紫陽花たち

風光明媚な久留米で、30年前より紫陽花とシクラメンの鉢物を生産開始した園木正広さん(園木園 HANA TATSUJIN 代表)を訪れた。

栃木で修業を積み、近隣のお仲間と日夜勉強会を開いて良いお花を供給しようとたゆまぬ努力を積んでいる。

一代で母の日の紫陽花・年末のシクラメンを各地の生花市場からご注文頂くまでになり、繁忙期には徹夜が続くほどご要望を受け、定評ある品質で安定供給されている。

近年大好きな紫陽花の切花生産に可能性を見出し、園木さんのチャレンジがまた始まった。

主力の4品種

御本人は生産出荷の傍ら育種も手掛けており、軌道に乗った品種や、これから陽の目を見る品種など、色取り取りの品種が迎えて頂いた。

中でも主力は4品種。フレッシュとアンティークの2種類が映っている『マーメード 』、赤→ベージュブルーへ移行する『レッドアイ 』、真ん丸形状で愛らしくピンク→グリーンへ移行する『マザーラブ 』、そして圧巻のボリューム誇る『アナベル 』が主力品種のラインナップである。

こだわりの生産

園木さんの拘りはズバリ潅水(水やり)技術。

昨今の生産体制は合理性を高め、チューブによる自動潅水や、底面給水で生産者にも優しい栽培管理手法が主体となっている。

園木さんはこの点においてこだわりを持っており、植物一つ一つの表情を見て、適量を潅水するように長年同じ方法で栽培管理を行っている。勿論良い事は解っているが労力との兼ね合いで断念する農家さんが殆ど。この点を惜しまず従来のやり方を踏襲しており、ご家族やパートさんにもさせず、ご本人が植物と対話しながら対応し、何処まで日持ちを消費者が求めているか解らないが、実直にこなす事が役割と、笑顔で語ってくれた。

 

育成品種他

母の日迄鉢物生産者として頑張り、母の日明けから切花紫陽花へシフトする。6月頃が出荷の山を迎え、良質な商品が厚みを持って供給される。以降花にとって劣悪な猛暑環境を凌ぎ、秋口からブライダル等にも使って頂けるアンティーク系を多く手掛ける予定と。土の成分で色が変わったり、フレッシュでは日持ちが短い物もアンティーク系へ移行させると抜群の日持ちを確保出来る。昨今のドライブームへの供給もイメージしており、「僕が生産した商品で喜んで頂けたら遣り甲斐ありますよね~」と可能性の広がりに終始ワクワクしたご様子で元気を分けて頂いた♪

紫陽花 etc.

学 名:
Hydrangea macrophylla

和 名:
アジサイ(紫陽花)

科 名:
アジサイ科

属 名:
アジサイ属

花言葉:
移り気、七変化、冷淡、辛抱強さ、冷酷、無情、高慢

その他:
花(ガク)の色はアントシアニンという色素によるもので、紫陽花にはその一種のデルフィニジンが含まれています。これに補助色素とアルミニウムのイオンが加わると、青色の花となります。紫陽花は土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般的に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われております。

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